ウエアラブル時代を解説、機械が心と行動を先読み

 米国のテクノロジージャーナリストが、常に身に着けて歩くウエアラブルコンピュータが普及した後の世界を解説した本。位置情報、ソーシャルネットワーク、ビッグデータからの膨大な情報を手に入れて、コンピュータはユーザー一人ひとりの行動を先読みする「コンテキスト」化が進むと説く。

 シリコンバレーの企業は既に、こうしたコンテキストテクノロジーを取り入れたサービスを始めている。「Google Glass」を提供する米グーグルが開始した、アシスタントサービスの「Google Now」などがそうだ。テクノロジーの次のトレンドに備えるためにも、読んでおきたい本である。


コンテキストの時代
ウェアラブルがもたらす次の10年

ロバート・スコーブル、シェル・イスラエル 著
滑川 海彦、高橋 信夫 訳
日経BP社 発行
1944円(税込)