メンタルは個人の問題にあらず

 企業の働きやすさを考えるうえで重要なメンタルヘルスの問題。心の不調が原因で従業員の効率が落ちたり欠勤・休職したりすることは、本人も経営者や管理職にも大きなリスクだ。本誌連載でもおなじみの亀田氏が、そうした問題への向き合い方を網羅的にまとめたのが本書だ。

 今年12月からは従業員50人以上の企業で、年1回のストレスチェックが義務化される。メンタルヘルスを従業員個人の問題と片付けず職場環境の問題として捉え、定期的に職場のストレス環境を見直す機会としてストレスチェックを活用すべきだ―。亀田氏の主張は、多くの企業が耳を傾けるべきものだ。事例と解説も多く読みやすい指南書だ。


管理職のための
メンタルヘルス・マネジメント

亀田 高志 著
労務行政発行
1782円(税込)