情報システムについて 改めて本質を理解する

 情報システム学会は、設立当初から「人間中心の情報システムを目指して」を標語に掲げている。本書は、そのコンセプトを具体的に体系化して整理した解説書。

 「情報システム=コンピュータシステム」と捉えがちだが、情報システムの基盤をコンピュータアーキテクチャーではなく、人間の情報行動に求める。それを前提に、情報システムとは何か、どう作っていくのかを丁寧に解説している。事例に基づいて、今の情報システムや人材育成の課題についても論じる。情報システムの本質とあるべき姿を再考するのに一読をお薦めしたい。情報システム学会のWebサイトから購入可能。


新情報システム学序説
新情報システム学体系調査研究委員会 編
情報システム学会発行
3500円