AIは日本産業の脅威 先頭走るグーグルに着目

 人工知能(AI)の歴史と現状を平易な文章で解説した一冊。現在の第3次AIブームのきっかけとなった、脳の仕組みを参考にして開発した新技術「ディープラーニング」について丁寧に解説するだけでなく、AIを適用した事例も豊富に盛り込んでいる。

 著者はAIとそれを活用した「サービスロボット」が、かつてのパソコンとインターネットの登場に匹敵する変革を世界にもたらすことになると指摘。その中でも、AIとサービスロボットの開発に力を注ぐ米グーグルがあらゆる産業領域に新規参入を果たし、グーグルが日本の全産業にとって脅威になると警鐘を鳴らしている。


AIの衝撃
人工知能は人類の敵か

小林 雅一 著
講談社 発行
864円(税込)