目指すは領域横断のプロ、日本発の知識体系を解説

 価値創造に向けてプログラム(複数のプロジェクト)をマネジメントするための手法や考え方をまとめた、日本生まれの知識体系「P2M」の最新版。780ページ中、プロジェクトマネジメントの記述は200ページで、残りはプログラムマネジメント、さらに経営やリーダーシップ、コミュニケーションといった実践に必要な知識の説明に充てられている。後者は経営者が持つべき知識に見えるが、あえて盛り込んだのは「領域を横断して価値を生む活動を進めるプロが現場に不可欠」という考えからである。求められる知識の幅に圧倒されるものの、待ち望まれている人材像を把握できる。


改訂3版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック
日本プロジェクトマネジメント協会 編著
日本能率協会マネジメントセンター発行
4104円(税込)