ソフトバンクロボティクスが販売するコミュニケーションロボット「Pepper」(仏アルデバランロボティクスと共同開発)の購入(検討)者向けガイドブック。Pepperの構造をはじめ、アプリの紹介や開発方法、関係者や識者へのインタビューなどで構成する。写真を中心とした説明で分かりやすい。

 アプリ開発のハードルは低い。Pepperの個々の動作は「ボックス」と呼ぶプログラム(関数に近い)になっており、約150種類のライブラリーから選んで組み合わせるだけ。複雑な会話や動作を交えた本格的なアプリの開発には労力がかかりそうだが、初心者でもとっつきやすい。一方、Pepper内部では関節を動かすために多くのモーターを使っており、基本姿勢以外の状態が続くと、負荷がかかりすぎてエラーを起こしてしまうといったオチもある。関係者や識者へのインタビューではロボット開発の実情がよく分かり、興味深く読めた。


Pepper スタートブック
竹田真、小枝祐基 著
SBクリエイティブ発行
1188円(税込)