AIは人類を滅ぼすのか SF映画も交え検証する

 IT業界のみならず、社会的にも急速に存在感を増す人工知能(AI)。その研究開発の現状を整理し、今後を展望するのが本著だ。

 AIが人類の知能を超えるとする「シンギュラリティ」をキーワードに、AIが人類を滅ぼすといった脅威論や、AIによる人間の能力増強などについて検証する。SF映画を題材に用いるなど、技術に詳しくない人でもスムーズに読み進められる工夫がある。

 著者は、人類に寄与する高度なAIこそ、日本が世界に先駆けて開発すべきだと訴える。超高齢化社会での利活用を考え、平和国家として軍事利用を食い止めるためにも、日本は貢献すべきだと語る。


人類を超えるAIは日本から生まれる
松田 卓也 著
廣済堂出版 発行
864円(税込)