「攻め」の組織に転換を IT部門に変革を迫る

 企業のIT部門や情報システム子会社に対し、組織転換の具体的な道筋を提示する書。本書では、従来のIT部門の役割を分析し、業務効率化といったことを果たすだけでは限界を迎えつつあると指摘。二つの意味で「攻め」の組織に転換する必要があると説く。一つは受け身の姿勢から脱却し、自ら働きかける組織になること。もう一つは、新しい事業やサービスを生み出せる組織になることだ。

 かつては世界トップだった日本企業の生産性が現在は世界的に最下位レベルであるとして、抜本的な見直しが必要と訴える。変わらなければいけないと考えているIT関係者にお薦めだ。


攻めのIT戦略
NTTデータ経営研究所 著
NTT出版 発行
2376円(税込)