税理士や会計士、社会保険労務士などの士業や企業コンサルタントの視点から、2016年から始動するマイナンバー制度で「稼ぐ」方法を解説する。企業の立場でマイナンバー対策を解説するビジネス書が多い中、対策を支援・指南する立場に向けて書かれている書籍は珍しい。
例えば、マイナンバーで必須となるセキュリティ対策は「資格を取って個人情報保護をアピール」することを薦めている。具体的には社会保険労務士のPマークである「SPR認証制度」や「マイナンバー実務検定」などがブランディングに生かせるという。コンサルティングする立場から見たセキュリティポリシーやプライバシーポリシーの作り方なども解説している。
逆の立場で見れば、紹介されているノウハウやビジネスのいくつかは、企業の実務者が自ら習得して、マイナンバー対策に採り入れられる。企業も参考にできる内容だ。
士業・コンサルタントのための
マイナンバーで稼ぐ技術
横須賀 輝尚、馬塲 亮治 著
飛鳥新社
1620円(税込)