創造力のつけ方をポップに指南
高い評価を得る作品を送り出す日本映画のプロデューサーのように、企業やビジネスパーソンが創造的になるにはどうしたらよいか。青山学院大学経営学部教授として、経営学の観点から映画産業を研究してきた著者が、その道筋を示す。
著者は、創造的な活動や現象を「プロデューサーシップ」と名付け、企業で生み出すのに必要な要素を解き明かす。スキルだけでなく組織体制や経営者の姿勢にも踏み込む。
さぞ難しい学術書と思いきやさにあらず。海外の人気ビジネス書のようにポップな書き口で読みやすい。大阪出身でお笑い好きの著者が随所にちりばめたつぶやきは、学ぶ楽しさを倍増させてくれる。
プロデューサーシップ
創造する組織人の条件
山下 勝 著
日経BP社
2052円(税込)