経営目標と戦略のズレ防ぐ

 企業では掲げた目標の達成を目指し、戦略を立ててITシステムを導入している。ところがいざ稼働させてみると、目標達成が難しい「残念なシステム」にとどまっていることが多い。それは、企業内外の利害関係者の調整がうまくいかないといった理由で、戦略が目標を達成するものに仕上がっていないからだ。

 「GQM+Strategies」は、「掲げた戦略が組織の目標を実現するものになっているか」「遂行している戦略で目標が達成できているか」をチェックする一連の仕組みだ。本書ではその仕組みづくりをプロセスに分け、ある保険会社での導入事例を交えて解説している。読むとビジネスに広く適用できる手法と分かる。


ゴール&ストラテジ入門
残念なシステムの無くし方

サリム・イスマイル、マイケル・マローン、ユーリ・ファン・ギースト 著/小林 啓倫 訳
日経BP社 発行
1944円(税込) ビクター・バシリ、アダム・トレンドビッツなど 著
鷲崎 弘宜、小堀 貴信、新谷 勝利、松岡 秀樹 監訳
オーム社
3024円(税込)