マイナンバー担当者の必携書

 2016年1月に本格的に始動する税と社会保障の共通番号(マイナンバー)制度。2015年10月から国民への番号通知が始まることで、企業の人事担当者のもとに従業員から問い合わせが入る機会も増えそうだ。

 本書は、マイナンバーの背景や意義、システムの仕組みやセキュリティーなど、制度全般に関わるトピックを網羅的に収めている。加えて、企業の人事担当者に向けて、各企業でどのような対応業務が求められるかといった実務的な記述を多く盛り込んでおり、本格始動前の準備に抜かりがないかを確かめるのに適した1冊だ。医療分野への応用といった中長期的な展望も詳述しており、制度への理解を深められる。


新社会基盤 マイナンバーの全貌
制度対応の勘所からビジネス・医療での活用まで

市民が主役の地域情報化推進協議会
番号制度研究会 編
森田 朗 監修
日経BP社
2376円(税込)