自衛隊でもサイバー対策 第一人者が語る防御術

 ネットセキュリティ対策の第一人者が、サイバー攻撃に対する防御術を明かす一冊。著者はセキュリティ対策が専門のラックでナショナルセキュリティ研究所所長を務める。陸上自衛隊でもサイバー攻撃対策を手がけた人物だ。日本年金機構の情報流出事件などを踏まえ、現在日本企業に求めらているのは、知識ではなく立ち向かうための知恵なのだと説く。

 暗号解読などの技術的な歴史をひもときつつ、「スノーデン事件」などについても政治的側面から事細かに解説。2020年の東京五輪までに「日本版NSA」のような、対策を一手に手がける専門国家機関の設置を提唱する。


サイバー・インテリジェンス
伊東 寛著
祥伝社発行
842円(税込)