経営学の巨人に学ぶ メンタルヘルスの保ち方

 仕事のストレスからメンタルヘルスを悪化させ、休職や退職に追い込まれる社員が後を絶たない。臨床心理士の著者は、心の健康を保つためのキーワードを経営学の大家であるピーター・ドラッカー氏の著書に見いだした。様々な年齢や職種の社員が陥るメンタルヘルス悪化の例を挙げ、ドラッカーの言葉を引用して改善策を探る。

 個人が考え方や行動を変えるだけでなく、職場や会社の対策も重要と著者は説く。「あらゆる組織が『人が宝』と言う。ところが行動で示している組織はほとんどない」というドラッカーの言葉を示し、社員を使い捨てにする企業組織の在り方に疑念を呈する。


仕事の悩みを自信に変えるドラッカーの言葉
尾崎 健一 著
日経BP社 発行
1728円(税込)