ITエンジニアや品質担当者向けに、「SQuBOK（Software Quality Body Of Knowledge）」を定義した本。SQuBOKとは、ソフトウエア品質に関するさまざまな知識領域を整理・体系化したもの。2011年に、日本科学技術連盟（日科技連）SQiPソフトウエア品質委員会と日本品質管理学会ソフトウエア部会が共同で第1版を策定した。

　第2版では、国際規格の変更に伴う改訂や、第1版で積み残した設計開発領域の拡充、サービスやモバイル向けのソフトウエアといった新領域の追加などを図った。新たな体系化によって、カテゴリーは3分野のままだが、知識領域は40個に拡大した。具体的には、品質と品質マネジメントなど3領域の概念を定義した「ソフトウエア品質の基本概念」、ライフサイクルプロセスや意思決定、リスクなど22個の領域のマネジメント手法を定義した「ソフトウエア品質マネジメント」、要求分析や設計、実装など15個の領域の技法を定義した「ソフトウエア品質技術」から成る。


ソフトウェア品質知識体系ガイド（第2版）
SQuBOK 策定部会編
オーム社発行
4320円(税込）