エンジニアに聞く
「挑戦」は思っているほど難しくない
今回紹介する「自分の中に毒を持て」は、専門学校時代の恩師から卒業時に「君のためにあるような本」といただいた本です。読んでなるほど、と思いました。ご存じの通り、岡本太郎は変人と言われています。私も変わっているとよく言われます。他の人にはないものがあるけど、普通に持っているものが欠けているとか、「安定の不安定感」とか言われます。
岡本太郎はいろいろなものに反発するところがあります。そこも私と共通しています。例えばセキュリティ製品で、「こうなっているから安全です」と言われると、「本当にそうか?穴はないか?」などと反発します。そうして私はペネトレーション・テスターとなったわけです。
本書では何かに対してノーと言うことと、選択するときは危険な方に賭けるべきということが書いてあります。危険な方に賭けるのは、自分が生きていると実感できることに加え、選択肢に魅力があるからです。別の著作で岡本太郎は、いくら考えても最善の選択はわからない。やりたいことを選んで、成功に変える努力をする方が重要だと書いています。この2つが重なり合って、自分にとってすごく腑に落ちたのを覚えています。