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情総研レポート

WeChatをビッグデータ解析したら中国の行動様式が分かった

春節期間のモバイルインターネットトラフィックで判明

町田 和久=情報通信総合研究所 上席主任研究員 2017/05/12 日経コミュニケーション
出典:日経コミュニケーション 2017年4月号 pp.66-67
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

中国の代表的なメッセージングアプリである「WeChat」(微信)。多くの中国人が大移動する春節(旧正月の新年)の期間には、微信をはじめ様々なスマホアプリが大いに活用される。そこで蓄積されたビッグデータを分析したレポートがいくつか報告されている。そこからは最新の行動様式が見て取れる。

 日本におけるLINEなど、メッセージングアプリはこの数年、世界各国で生活の中に深く浸透しつつある。例えば中国では「WeChat」(微信)というメッセージングアプリがよく利用されている。中国のスマートフォンユーザーのほぼ全員が使っていると言ってもよい。加えて微信は、中国以外の国にも広がっている。運営会社の中国テンセント(騰訊科技)の公式発表値によれば、2016年11月時点で8億4600万人のアクティブユーザーを擁する(写真1)。世界最大級のメッセージングアプリと言えるだろう。

写真1●メッセージングアプリ「WeChat」(微信)のWeb サイト(英語版)
出所:http://www.wechat.com/en/
[画像のクリックで拡大表示]

 中国では毎年、旧正月の新年(春節)を迎えると、大量の中国人が里帰りや国内旅行、海外旅行などで移動し、交通機関が大混雑する。これは「春運」などと呼ばれている。インバウンドで日本に旅行に来る中国人が特に多いのもこの時期だ。

 春節の時期には、大移動する中国人が、旅行に関わる予約や新年の挨拶、連絡の取り合いなどで、微信のようなメッセージングアプリが大いに活用される。ここで蓄積されたビッグデータに関する様々な分析を、テンセントをはじめ、政府機関や市場調査会社が春節期間終了後に公表している。その中から興味深いデータを紹介しよう。

SMSによる新年の挨拶は大幅減

 最初に紹介するのは、中国のICT分野の監督官庁でもある工業・情報化部(MIIT)が発表した、春節期間(2017年は1月27日~2月2日)におけるモバイルインターネットのトラフィック動向データだ。

 データ消費量は2億5901万Gバイト。このデータ量は、容量1Tバイトのモバイルハードディスク(HDD)に換算すると、約25万枚に相当する。2016年に比べると、2倍に拡大したと言う。MIITではこの拡大要因として、スマホの普及、インターネットの高速化、データ料金の値下げや春節期間の特別プランの提供、新年お祝いのメッセージングアプリ利用拡大など多くの要因を挙げている。日別に見たデータ消費量は、元旦(1月28日)が3990万Gバイトと最も多く、大みそか(同27日)は前年比88.4%増の3598万Gバイトだった。

 一方、春節期間の7日間で、SMS(ショートメッセージサービス) の発信量は前年よりも減少し、全国合計で前年比16.9%減の116億通だった。携帯電話の通話時間の累計も同11.8減の647億分。特に大みそかのSMS発信量は、同32.8%減の31.9億通と大きく落ち込んだ。かつて主力であったSMSによる新年の挨拶は大きく減りつつあり、メッセージングアプリなどに移行していることが見て取れる。

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