WindowsなどのデスクトップOSに似たUIを持つ、カスタマイズ版のAndroidが複数登場している。その代表が、中国ジャイドテクノロジーの「Remix OS」である。こうしたOSは従来、特定の端末でしか動かせなかった。しかし、2016年1月にPC向けのイメージが相次いで公開されたことで手軽に試せる状況になった。それらのOSを通じて、今後のモバイルOSのUIについて考えてみた。
米グーグルの元社員3名が2014年に立ち上げたスタートアップ企業の中国ジャイドテクノロジー(以下、ジャイド)は、同社が開発するモバイルOS「Remix OS」(写真1)のPC(パソコン)向けアルファ版を2016年1月12日に公開した。Remix OSは、アプリケーションをウインドウ内に表示できるカスタマイズ版のAndroid。ウインドウ管理には、多くのデスクトップOSと同様に「オーバーラップウインドウ方式」を採用する(写真2)。
また2016年1月には、中国チャオチョウテクノロジー(以下、チャオチョウ)がRemix OSと同じコンセプトの「Phoenix OS」というAndroid派生OSを公開した。こちらもPC向けイメージ(ベータ版)を用意している。