11月15日までに明らかになった脆弱性情報のうち、気になるものを紹介します。それぞれ、ベンダーが提供する情報などを参考に対処してください。
PowerDNS Authoritative Server(2015/11/11)
DNSコンテンツサーバー(権威DNSサーバー)であるPowerDNS Authoritative Serverには、サービス拒否攻撃状態を許してしまう脆弱性(CVE-2015-5311)が存在します。この問題は、パケットの解析処理に不具合があり、不正な問い合わせを処理した場合にサーバープログラムが異常終了するというものです。
- PowerDNS:PowerDNS Security Advisory 2015-03: Packet parsing bug can lead to crashes
- JPRS:PowerDNS Authoritative Serverの脆弱性(DNSサービスの停止)について
米アドビ システムズ Adobe Flash Player 19.0.0.245リリース:APSB15-28(2015/11/10)
Adobe Flash Player 19.0.0.245では、計17件の脆弱性(CVE-2015-7651~CVE-2015-7663、CVE-2015-8042~CVE-2015-8044、CVE-2015-8046)を解決しています。報告されている脆弱性は、型の取り違え(type confusion:CWE-843)、メモリーの解放後使用(use-after-free:CWE-416)に起因して任意のコード実行を許してしまう 16 件の問題、セキュリティ機構の迂回を許してしまう問題です(図1)。
また、これらの問題を解決したデスクトップランタイム Windows/Mac 版Adobe AIR 19.0.0.241がリリースされました。
