2015年12月20日までに明らかになった脆弱性情報のうち、気になるものを紹介します。それぞれ、ベンダーが提供する情報などを参考に対処してください。
BIND 9.10.3-P2、9.9.8-P2リリース(2015/12/15)
BIND 9.10.3-P2、9.9.8-P2では、サービス拒否攻撃を許してしまう脆弱性(CVE-2015-8000、CVE-2015-8461)を解決しています。
脆弱性CVE-2015-8000は、DNS応答処理の不具合により、不正なDNS応答を受信した場合にnamedが異常終了するというものです。BIND 9.xが稼働するキャッシュDNSサーバーに影響があります。脆弱性CVE-2015-8461は、名前解決処理の不具合により、競合状態が発生した場合にnamedが異常終了するというものです。BIND 9.10.3系、9.9.8系が稼働するDNSサーバーのうち、名前解決を実施しているDNSサーバーに影響があります。
- ISC:BIND 9 Security Vulnerability Matrix
- ISC:CVE-2015-8000: Responses with a malformed class attribute can trigger an assertion failure in db.c
- ISC:CVE-2015-8461: A race condition when handling socket errors can lead to an assertion failure in resolver.c
- JPRS:(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(2015年12月16日公開)-バージョンアップを強く推奨-
- JPRS:BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(2015年12月16日公開)-バージョンアップを強く推奨-
NSD 3.2.20リリース(2015/12/10)
DNSコンテンツサーバー(権威DNSサーバー)の一つであるNSD(Name Server Daemon)のバージョン3.2.20がリリースされました。バグ修正を目的としたリリースで、RFC7553で規定されているURIリソースレコードがサポートされました。セキュリティアップデートの報告はありません。