本格化する4K放送のコンテンツを観る

2014/08/11
佐藤 和俊=放送アナリスト (筆者執筆記事一覧

 4Kテレビの普及促進に向け、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が「Channel 4K」の試験放送を始めた。この放送を受信するために受信機も店頭で入手できるようになってきた。スカパーJSATは31日の決算発表会見で、スカパー! プレミアムサービスにおいて2015年3月までに4K商用放送サービスを開始すると発表している。本稿では、4Kコンテンツを視聴した上でその実情をまとめた。

スタートに漕ぎ着けたChannel 4K

 次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が主体となり、6月2日正午、東経128度にあるJSAT3号衛星の中継器から配信される「Channel 4K」の試験放送がスタートした。

 我が国で初めてHEVC(High Efficiency Video Coding)で動画像のデータ圧縮が施され、約35Mbpsの伝送レートで配信されている。3840×2160画素(60P、4.2.0フォーマット)の映像である。受信側はスカパー!プレミアムサービスを受信でき、HDMI2.0仕様の出力端子からHDMIケーブルによる4Kテレビ入力端子への接続が不可欠である。さらに著作権保護が厳重に管理できるHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)2.2に対応していなければならない。

 HDCPは、現在HDCP1.4が主流であるが、ハリウッド業界を中心にさらに厳重に著作権を保護できる技術がほしいという要望に沿って策定されたのがHDCP2.2だとされている。中でも昨年にリリースされた4Kテレビの対応が問題となっており、各メーカーがそれぞれ対応を行っている。

 例えば筆者が使用しているソニーの液晶テレビ「KD-55X9200A」は昨年6月に導入したもので、本体製品番号を調べてみるとHDCP2.2にファームウエアのアップデートのみでは対応できないということが判明した。筆者もソニーのサイトから所有者登録を行い内部基盤の交換希望を申し込んだところである。修理技術者による訪問は全国各地で8月から始まるとのことだ。ちにみに同社製投射型プロジェクターでは、2011年にリリースされた4K対応であるVPL-VW1000ESにおいては、基盤交換のために本体の引き取りが必要であり、税抜きで10万円の負担もあるという。

 メーカーは「外付けSTBを用意すれば4K放送も視聴できる」と言って販売してきただけに、いまさら著作権保護のバージョンが異なるので視聴できないというわけにはいかず、対応を迫られたという構図である。ただし、各メーカーが昨年以前に販売した4KテレビのHDCP2.2への対応策がばらばらなことも販売店の売り場での4Kテレビの顧客説明を困難にしている一因となっている。

4K対応プロジェクターに至っては、一部メーカーは...
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