前回取り上げたiPad版のMicrosoft Officeだが、しばらく試用した結果、使う価値のあるアプリだと確信した。そこで、今回から短期集中連載という形で詳しく紹介していこう。今回は、ExcelとWordの使い勝手を紹介しする。次回はPowerPointの使い勝手に加え、ファイルの保存などについて取り上げる。なお、本記事はOffice 365のアカウントを所有してフル機能を使える状態で記載していく。

 さて、これまでにもiOS版のOffice互換アプリは数え切れないほど登場していた。だが、どれも実用にはほど遠く、既存のファイルをプレビューしたり、テキストを入力するのがせいぜいだった。

 ところが、さすがは純正のOfficeだけあって、できることが大幅に増えている。Excelを使ってみて驚いたのは、オートフィルまで使えてしまうことだ。Excelとは作法が違うのだが、使い勝手は上々だ。まずタップしてセルを選択し、ショートカットメニューから「フィル」を選択するとセルの周囲に矢印が出てくるので、必要な範囲まで指定すればOKだ。数字が連番になるなど、Excelらしい便利さが再現されているのにはうれしくなった。

 Excelの場合は、セルに文字を入力するときと数値でキーボードを変えることができる。キーボードが表示されたら右上の「ABC」「123」というボタンを切り替えればよい。

オートフィルに対応するのには驚いた。
オートフィルに対応するのには驚いた。
[画像のクリックで拡大表示]
数値入力用のキーボードに切り替え可能だ。
数値入力用のキーボードに切り替え可能だ。
[画像のクリックで拡大表示]