KDDIは2015年11月17日、同社の「LTEデータプリペイド」サービスがアップルのSIMカード「Apple SIM」に対応したことを発表した(写真1)。

写真1●アップルの「Apple SIM」
写真1●アップルの「Apple SIM」
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 Apple SIMは、アップルが2014年10月に発表したiPad Air 2およびiPad mini 3と同時に登場したSIMカード。これまで米国など海外を中心に展開してきたが、日本のキャリアとしてはKDDIが初めて対応した(写真2)。

写真2●Apple SIMのパートナーとして「au」が追加
写真2●Apple SIMのパートナーとして「au」が追加
(出所:米アップル)
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 この日本初というApple SIM対応プランの使い勝手はどのようなものか、本記事では実際にApple SIMを契約した体験を交えながら解説する。

Apple SIMでiPadのデータ通信がより快適に

 2014年10月、アップルがApple SIMを発表した当時には、キャリアが担ってきた携帯電話の回線契約にアップルが介入し、主導権を握ろうとしているのではないか、との指摘が相次いだ。

 確かにアップルは、iPhone 6sと同時に米国で発表した「iPhone Upgrade Program」において、端末の割賦販売を置き換える新たな販売モデルを導入しており、キャリアの事業領域を侵食している感は否めない。