2カ月ほど前の親戚の法事で従姉に久しぶりに会った。複数のスマホで情報をチェックしたり、ダンナと連絡を取っていた筆者に、ガラケーを見せながら、「今度さぁ、スマホに機種変したいんだよね。でも、スマホって何かと怖いじゃん。良かったらいろいろ教えてくれる?」と話しかけてきた。「うん、いいよ。私にできることなら……」と、筆者は安請け合いで答えた。

スマホに機種変した従姉が「押しかけ生徒」に

 少したって、従姉から電話がかかってきた。早速機種変更したが、いろいろ聞きたいので、そちらへ行ってもいいかと言う。筆者はMVNOには詳しくても、キャリア、特に彼女の使っているNTTドコモについては、今まで全く契約したことがないのでイマイチ分からない。そのあたり不安も感じたが、こちらも勉強になっていいかもと思い、快諾したのだった。

 彼女が変更したのはAndroid端末。法事のときに「操作が分かりやすいiPhoneがいいよ」と薦めたのだが、iPhoneは6sが発売されたばかり、高価でハードルが高く、それならと、ショップの薦める、機種代金が激安になるAndroid端末にしたのだという。

 間もなく家に訪ねてきた彼女のスマホは、シャープの「AQUOS」シリーズの一種で、画面も大きく操作もキビキビしていて、なかなか良さそうだった。

 従姉いわく、初心者用の操作がラクなスマホだと言われたというが、見たところ、普通のAndroid端末のようだ。とはいえ操作を楽にする目的で、ユーザーインタフェースを大きく変えてあるスマホだと、一般的なノウハウが通じなかったりして教えにくい。過去にそうした理由で、相手に教えるのに非常に苦労したことがあるので、教える側としてはホッとした、という部分もある。

IT&ネットは怖いと、従姉は言う

 彼女が不安がるのは、とにかくいろいろな通知が来て、判断を要求されるが、自分が下した判断で、予期せぬ課金やトラブルが生じないか、という点。サイバー犯罪のニュースも多いし、そのほか、さまざまな悪い噂などで「ネットは怖い」「IT機器は怖い」と思ってしまっている。