iPhone 8やiPhone Xが話題になっているが、同時にiOSもiOS 11へとアップデートした。実は、今回のアップデートは、iPhoneよりもiPadに関する機能のほうが拡充している。iOS 11が登場して1週間ほどiPadを使ってきたのだが、もはや、「“パソコン超え”が見えた!」と言っても過言ではないと感じるほどの進化だ。今回は、iOS 11+iPadの新しい使い方を紹介したい。

 まず注目したいのが、iOSの根底にある考え方を変えた「ファイル」アプリの登場だ。従来のiOSでは、ファイルは個別のアプリで管理する仕組みになっており、例えば「Keynote」で作ったファイルは「Keynote」の中でしか使えなかった。写真などの例外を除くと、iOSには“ファイルを管理する”という考え方がなかったのだ。だが、ファイルアプリでいよいよファイル管理ができるようになった。Windowsのエクスプローラーのような機能を持っているのだ。

 いまのところ、「メモ」で作成したテキストは、やっぱり「メモ」でしか使えないなど、「ファイル」アプリで管理できるアプリの数は多くない。それでも、DropboxやiCloud Driveが対応している。おそらく今後は、OneDriveやGoogleドライブも対応するだろう。現時点では、サービス間やアプリ間のファイル移動はできない(コピーはできる)など制限は多いが、いずれはパソコンのようにファイルのやり取りができるようになっていくと期待している。

「ファイル」が登場して、ファイルを一括管理できるようになった
「ファイル」が登場して、ファイルを一括管理できるようになった
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