今年の中国家電業界はオンラインショップの成長ぶりが目立つ。オンラインショップのイメージ改善に伴って大型家電が売れはじめた影響が大きいのかもしれない。

中国における家電の市場規模は日本の4倍!

 季節はもう秋。ということで、早くも今年前半の家電のトレンドを紹介していきたい。

 中怡康というリサーチ会社が発表したレポートによれば、中国における今年上半期の家電(スマートフォンやパソコンなどの情報家電を含む)の売上額は、去年の上半期に比べて4.3%増の7397億元(約14兆円)に上ったとのことだ。

 この数字は大きいのか小さいのか。リサーチ会社のGfKによると、日本の家電市場規模は7兆5400億円となっている。つまり中国での売上額は半年で日本の2倍近くに上っており、単純計算では年間で約4倍になるということだ。しかも、商品の単価は日本よりも中国のほうが安いので、台数ベースでは4倍どころではないと考えていい。

 8月12日に発表された「2015上半年中国家電網購分析報告」によると、携帯電話・スマートフォンを除いた上半期の家電の売上額は、前年同期比39.1%増の3820億元(約7兆2500億円)。そして、その16%にあたる611億元(約1兆1600億円)がオンラインショップによるものだという。この数字は前年と比べると64%増というオドロキの成長率だ。

家電全体の売上額のうち16%がオンラインショップによるもの。大型家電の比重も高い
家電全体の売上額のうち16%がオンラインショップによるもの。大型家電の比重も高い
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オンラインショップ全体では39.1%の伸びだが、家電に限れば前年同期比64%増に上る
オンラインショップ全体では39.1%の伸びだが、家電に限れば前年同期比64%増に上る
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