米アップルは2014年9月19日、スマートフォンの新機種「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を発売した。同日午前、iPhoneを販売するキャリア(携帯電話通信事業者)のNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルと、アップル直営のアップルストアはそれぞれ、東京都内の店舗で発売セレモニーを開催した。
9月10日未明に米国でアップルが開催した製品発表会から発売までの間に、各社から料金・価格に関する発表が相次いだ。ドコモの価格発表が12日の予約開始に間に合わないという“珍事”もあった。
ドコモが14日にようやく発表した価格は「実質負担額0円から」という想定内のものだったが、他社のiPhone従来機種を持つ利用者からの下取り時に価格を優遇する「顧客争奪策」が目を引いた。その後、ソフトバンクとauも相次いで下取り優遇策を発表して追随。利用者にとっては、今使っているキャリアと乗り換え先のキャリアの組み合わせによって価格が変わるという複雑な状況になった。
2008年7月のiPhone国内初の発売から6年2カ月が過ぎた(当時の記事:「iPhoneはパソコンよりも快適」と孫社長、iPhone 3Gの発売で1500人の大行列)。iPhoneからiPhoneへの買い換え需要を軸に、各社の販売施策は熱を帯びている。
各社の発売セレモニーの模様
- ソフトバンク宮内副社長の一問一答、「ビッグデータ分析で差異化」
- ドコモ加藤社長の一問一答、「お客様が長く付き合えるのは我々だけ」
- ドコモがiPhone 6の発売イベント、「待ち遠しかった」と加藤社長
- 「キャリアアグリゲーション」を連呼した、KDDIのiPhone 6/6 Plus発売イベント
- 「iPhone 6発売はソフトバンクが6年間扱ってきた集大成」宮内副社長
- Apple Store銀座でiPhone 6の発売カウントダウン、行列は約1000人
各社の価格施策に関する動き
- ドコモとソフトバンクがキャンペーンを相次ぎ改定、3社横並びに近づく
- キャリア各社の競争激化でiPhone 6の実質値引き幅が拡大
- KDDIも他社端末の下取りプログラム、一部はソフトバンクより上乗せ
- なかなか決まらないiPhoneの販売価格
- ソフトバンクが端末下取りプログラム、ドコモ対抗で他社端末も対象に
- 日本通信、SIMフリーiPhoneで音声とLTE通信を利用できるMVNOサービス
- ドコモのiPhone 6は機種変更を他社より安く、下取りも手厚くして他社の顧客争奪
- ソフトバンクがiPhone 6の価格を再び変更、ドコモは14日以降に発表
- 「ネットワークは“全部入り”」、iPhone 6予約直前にKDDIが他社に対する優位性をアピール
- iPhone 6も新規・MNPで実質負担額0円から、ドコモは13日以降に価格を発表
iPhone 6/iPhone 6 Plusについて
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