CDプレーヤーとして使える上に、Apple MusicやAWA、LINE MUSICなどの定額制音楽配信サービスも良い音で聴ける最新コンポの選び方や買い方とは? AV評論家の折原一也氏が解説する。

CDやラジオを聴けるコンポがスマホと連携して進化している
CDやラジオを聴けるコンポがスマホと連携して進化している
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 リビングや自室で音楽を聞くための据え置き型オーディオ機器「コンポ」。スマホや携帯音楽プレーヤーのような最新鋭の音楽リスニング機器と比べると懐かしい響きに聞こえるかもしれないが、ソニー、パイオニア、オンキヨー、JVC、ケンウッド、デノンなど国産オーディオメーカー各社が製品を発売するなど、コンポはまだ年間40万台以上を売り上げる人気カテゴリーだ。

 しかも最新モデルでは「高音質なハイレゾ音源対応」「Bluetoothによるスマホ音楽再生」「PCオーディオ対応」など、さまざまな新機能を搭載し、高音質と機能性を両立させたオーディオ機器に生まれ変わりつつある。

コンポはなぜ良いのか?

 それでは、今からコンポを選ぶにはどこに注目すればいいのか。まずはコンポの基本を紹介していこう。

 まず、コンポは「音楽CD」と「ラジオ」の再生機能を持っている。多くの人はCD再生目当てで購入するのではないだろうか。

 そして、コンポはオーディオ機器としてはアンプ部分を内蔵した一体型機器で、数万円〜10万円以下で購入できる。高級なオーディオ機器に目を向けるとCDプレーヤーで10万円、アンプで10万円というように購入予算が膨れあがるなかでは、購入しやすい価格の製品だ。

 またオーディオ機器の多くはスピーカーが別売りだが、コンポの多くはスピーカーもセットになっている。しかも、設計時から本体と音質面での擦り合わせが行われており、音質も思いの外良い。特に最近のモデルでは、ハイレゾの基準となる40kHzまでの高域再生に対応するスピーカーも増えている。

 ざっとまとめると、予算を抑えつつもオーディオ機器レベルの音の良さを追求できるという、音質に対するコストパフォーマンスの良さがコンポを選ぶべき最大の理由なのだ。

 そして最新のコンポは、今どきのスマホに対応するように進化を遂げている。