ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回はサムスンの腕時計型ウエアラブル端末「Samsung Gear Live」をレビューする。この製品は、グーグルが作った新OS「Android Wear」を搭載しており、製品に話しかけるとさまざまな情報を検索できるのだが……。

 身に付けて使う「ウエアラブル端末」が話題になって久しいが、大ヒットした製品にはいまだに出会えていない。いわゆる腕時計タイプの端末もいろいろと登場しているなか、今回は「Android Wear」の「Samsung Gear Live」をレビューする。残念ながら短期間しか借用できなかったのだが、使ってみるといろいろな課題が見えてきた。

 「Android Wear」とは、グーグルが作ったウエアラブル端末向けのAndroid OSだ。Android陣営の公式OSなので、基本的にはAndroid端末なら機種を問わずに使える。この点が、それぞれ同じメーカーのスマートフォンでしか利用できなかった従来の腕時計型デバイスとの大きな違いだ。なお、Samsung Gear Liveも、スマートフォンと組み合わせないと価値のない端末なので注意してほしい。スマートフォン側のOSはAndroid 4.3以降が条件となっている。

Samsung Gear Liveは、IT製品としては悪くないのだが、時計としては魅力に欠ける
Samsung Gear Liveは、IT製品としては悪くないのだが、時計としては魅力に欠ける
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ベルトはラバー製でかなりチープ。金具などの細部を見ると時計メーカーの製品には遠く及ばない
ベルトはラバー製でかなりチープ。金具などの細部を見ると時計メーカーの製品には遠く及ばない
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