• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP
  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

週末スペシャル

“白いiPhone”を生んだ下町企業 インク開発に約2年

アップルが求める白の再現に苦労

磯 修 2016/09/02 日経トレンディネット
出典:日経トレンディネット 2016年8月24日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧
iPhoneの代名詞となった“白いiPhone”は、東京の下町にある会社が作った白いインクがなければ存在しなかったかもしれない
[画像のクリックで拡大表示]

 iPhoneと聞いて多くの人が連想する“白いiPhone”は、東京の下町の会社が作ったインクがなければ生まれなかった――。

 アップルが2016年8月に公開した報告書で「iPhoneのディスプレイを取り囲む枠の一部を製造した」と紹介された帝国インキ製造(東京都荒川区)が、iPhoneのホワイトモデルで使われるインクを開発・製造したことが明かされた。アップルが東京の下町にある老舗のインクメーカーに目を付けた理由や、実際にアップルとどのように仕事を進めていったのかを取材した。

知らぬ間に目を付け、ひっそりと連絡してきたアップル

帝国インキ製造の澤登信成社長。自社の製品が世界中のiPhoneで使われていることに、誇りと驚きを感じているという
[画像のクリックで拡大表示]

 帝国インキ製造は、家電製品のパネルや自動車のメーター、オーディオ機器のフロントパネルなど、工業製品の印刷に使われるインクを中心に開発・製造している会社だ。

 アップルから前触れもなく「こういうインクはありませんか」と問い合わせが来たのは2007年のこと。問い合わせといっても、会社宛てに電話で直接連絡が来たわけではなく、Webサイトの問い合わせフォーム経由でひっそりと連絡が届いたそう。帝国インキ製造の澤登信成社長は「アップルという会社はもちろん知っていたが、そんな世界的な企業が私どもの会社にコンタクトを取ってくるはずがない。誰かがイタズラして送ってきたのではないかと勘ぐった」と話す。

 とはいえ、そのまま無視するわけにはいかないので、関連部署に連絡して問い合わせに対してはちゃんと回答したそう。ほどなくアップルからレスポンスがあり、「返答の内容がしっかりしていたので、問い合わせがアップルからの正式なものだと確信した」と澤登社長は振り返る。

 アップルが帝国インキ製造を“一本釣り”した理由は明らかにされていない。ただ、帝国インキ製造は早くから環境に対しての意識が高く、1992年には有害物質を含まず環境負荷が少ない水性インクを他社に先駆けて開発した。環境保護に積極的に取り組むアップルが帝国インキ製造の技術力の高さを評価し、コンタクトを取ったのではないかと考えられる。

ここから先はITpro会員(無料)の登録が必要です。

次ページ アップルの要求は高いが、ともに開発していこうとい...
  • 1
  • 2

あなたにお薦め

連載新着

連載目次を見る

今のおすすめ記事

ITpro SPECIALPR

What’s New!

経営

アプリケーション/DB/ミドルウエア

クラウド

運用管理

設計/開発

クライアント/OA機器

ネットワーク/通信サービス

セキュリティ

もっと見る