モバイルノートPCで圧倒的な知名度を誇るのが、アップルの「MacBook Air」だ。アルミ素材を用いた美しい仕上げのスリムボディーが学生から社会人まで幅広い層に好まれ、2010年10月のフルモデルチェンジ以来ロングセラーを続けている。ノートPCの売り上げランキングを見ても、いまなお上位にランクインする人気ぶりだ。
だが、MacBook Air人気に火が付いた当時とは異なり、現在ではMacBook Airは必ずしもベストバイとはいえなくなっている。パフォーマンスや装備を大幅に高めつつ薄型化や軽量化、小型化を図った「MacBook」や「MacBook Pro」などの新しい製品が続々と登場し、それらと比べると見劣りする部分が少なくないからだ。「MacのノートならMacBook Airだよね」と知名度の高さだけを頼りに購買に走ることなく、長く満足して使いたいならば多少高くてもほかのシリーズにも注目する必要がある。
ノート型Macのなかでも飛び抜けた人気のMacBook Air、価格も安い
ノートPCのジャンルで、アップルのMacBookシリーズが存在感を増しつつある。調査会社GfKの最新売り上げランキングを見ると、ベスト10のうち4機種がMacBookシリーズで占められているほどだ。NECのLAVIEや富士通のLIFEBOOK、東芝のdynabookなどの並み居る日本メーカー勢を抑えて4機種もランクインを果たしている。
ランクインした上位2機種は、いずれもMacBook Airである。128GBのSSDを搭載する13.3型の入門機「MacBook Air MQD32J/A」(実売価格は9万8000円前後)が4位、SSDが倍の256GBになる「MacBook Air MQD42J/A」(実売価格は11万8000円前後)が6位に入っており、相変わらずの根強い人気ぶりを示している。価格.comで安さを競うショップならば、MQD32J/Aは税込みでも9万円を切る価格で購入でき、コストパフォーマンスの高さも評価できる。
8位に入っているのが、13.3型液晶と256GBのSSDを搭載した「MacBook Pro MPXT2J/A」と「MacBook Pro MPXU2J/A」(実売価格は各16万5000円前後)だ。この6月に小改良を施し、CPUやキーボードをブラッシュアップしたモデルとなる。いずれもマルチタッチに対応した細長いディスプレー「TouchBar」は搭載せず、通常のファンクションキーを装備するのが特徴。両機種の違いは本体カラーで、シルバーとスペースグレイの2色を用意する。
10位に入ったのは、12型液晶を搭載する「MacBook MNYF2J/A」「MacBook MNYK2J/A」「MacBook MNYM2J/A」「MacBook MNYH2J/A」(実売価格は各14万3000円前後)だ。ボディーの厚さを13.1mm、重量を920gに抑えた薄型軽量モデル。カラーバリエーションはシルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色を用意する。