大手よりはるかに安い通信料金で、NTTドコモのスマートフォンやSIMフリー端末が使える「格安SIM」。一般ユーザー向けに、その賢い選び方や主要サービスの比較、そして14年夏時点のおすすめサービスを解説します。

[画像のクリックで拡大表示]

 いま安い通信料金でスマートフォンやタブレットを使える「格安スマホ」「格安SIM」の認知が、急速に広まっています。そこで初心者向けに、2014年夏の格安スマホ、格安SIMの最新トレンドとおすすめサービスを紹介していきます。

 今回はNTTドコモのスマートフォンやSIMフリーのiPhone・Androidスマホ、モバイルルーター、LTE対応のタブレットを安い料金で使える「格安SIM」の選び方を解説。主要サービスを比較しつつ、14年夏時点のおすすめサービスも紹介します。

大手より数千円安い、月900円でスマホが使える

 格安SIMは、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルといった大手キャリアが提供するサービスとは異なり、「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ぶ事業者が提供するモバイル通信サービスです。そのなかでも料金をリーズナブルにしたサービスが、いわゆる格安SIMです。

 SIMとは、電話番号などの契約情報が書き込まれたICカードです。大手キャリアはスマートフォンなどの端末とSIMをセットで提供しますが、MVNOはSIMだけを提供するケースが多く、サービスそのものを格安SIMと呼んでいます。

 大手キャリアのサービスでは、最近始まった新料金プランのデータ通信料金を見ると、最も安い2GBのプランが月額3500円です。さらにこのほかに基本料金がかかります。一方、格安SIMは月額900円(税別)といった料金が主流です。

 こんなに料金に差がある格安SIMと大手キャリアのサービスでは、何が違うのでしょうか。ブランドはもちろん異なりますが、つながりやすさなどサービスの質はどうなのか気になるところです。