昨年来、スマートフォンと連携するウェアラブル端末が注目を集めている。中でも、続々と新製品がリリースされているのが、腕時計型の「スマートウォッチ」と呼ばれるものだ。今夏は、グーグルが開発したウェアラブル端末向けOS「Android Wear」を搭載したモデルも登場した。アップルがスマートウォッチを開発中という噂も根強く、今後さらに注目度を高めていくだろう。

 筆者は、そもそも腕時計を使わない。できれば腕には何も着けたくなく、ケータイを持つようになってからは、長年、腕時計を買うこともなかった。同じような人は結構多いのではないかと思う。されど、今夏は、サムスン電子製のGALAXY S5を購入したのを機に、同社のスマートウォッチ「Gear Fit」を使ってみることにした。前モデルのGALAXY Gearよりスリムでコンパクトなので、これなら、ずっと腕に着けていても平気かなぁと感じたからだ。もちろん、製品発表会などでいろいろな機能についての説明を受け、「結構便利そうだなぁ」と感じたことも、購入の動機だ。価格はau Online Shopで2万2800円(税抜)だった。

 実際に、Gear Fitを使った第一印象は「結構楽しい!」「これなら使えるかも!」ということ。気を良くして、もっといろんなことを試してみたくなり、Android Wearデバイスも購入してしまった。Android Wearは、Google Playストアで購入でき、現在、LGエレクトロニクス製の「LG G Watch」(2万2900円・税抜)とサムスン電子製の「Samsung Gear Live」(2万2000円・税抜)が発売されている。筆者は、ベルトをバックルでしっかり固定できそうなので「LG G Watch」を選んだ。「Samsung Gear Live」を試してはいないが、機能面に大きな差はないのではないかと考えている。

サムスン電子のスマートウォッチ「Gear Fit」
サムスン電子のスマートウォッチ「Gear Fit」
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LGエレクトロニクスのスマートウォッチ「LG G Watch」
LGエレクトロニクスのスマートウォッチ「LG G Watch」
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 前置きがやや長くなったが、今回は、2014年夏現在のスマートウォッチの利用価値について私見を交えて書かせていただこうと思う。