「メイドカフェ」と聞いて、どんなイメージが思い浮かぶだろうか。「お帰りなさいませ、ご主人様」とか「萌え萌えキュン」といった独特のセリフ、あるいはオムライスにケチャップで文字を書いてくれるサービスなどをイメージする人が多いかもしれない。

 ところが、「メイドカフェこそが仕事をする場として最適」と主張しているエンジニアがいる。ビープラウドのシステムクリエーターである石上晋氏だ。同氏は、「メイドカフェがプログラマーのノマド作業に最高な理由」というブログ記事で、メイドカフェがノマドワークに適している理由を挙げている。「電源、Wi-Fi完備の場合が多い」「店員が丁寧」「長時間居やすい」「リピーターに優しい」「疲れたらメイドさんが話してくれる」などだ。

 ただ、ノマドワークに向く店と向かない店があり、店の選択は重要だという。過剰に「萌え」を強調する店は、ノマドワークには避けたほうがよいようだ。石上氏は「秋葉原のノマドに最適なメイドカフェ情報」というページで、秋葉原でノマドワークに適したメイドカフェを紹介している。

 このページで最初に紹介されているのが「橙幻郷」だ。このカフェで石上氏が「メイドカフェでのノマドワーク」を体験できるイベントを開催すると聞いた。そこで、そのイベントに参加し、実際に会社の仕事をしてみることにした。

主催者の所属企業の社長も参加

 イベントは平日の13時から16時まで。当日は会社から電車で秋葉原に移動し、会場の橙幻郷に10分ほど前に到着した。早速、店の外観をデジカメで撮影しようとして、ひどい忘れ物をしたことに気づく。デジカメのデータをパソコンに取り込もうとして、家のパソコンにSDカードを挿しっぱなしにして来てしまったのだ。このままでは写真が撮れない。