SIMフリースマートフォン市場で人気のファーウェイが、パソコン市場に本格参入した。これまで販売していた2in1スタイルの後継機「Huawei MateBook E」に加え、新たにウルトラスリムノートの「Huawei MateBook X」を投入。スマートフォンメーカーならではの強みは、パソコン市場でどのように生かされているのか。
2in1に加えウルトラスリムノートも投入
2017年6月、デュアルカメラを搭載したスマートフォンの「P10」シリーズの最新機種を発表したファーウェイ。SIMフリースマートフォン市場で絶好調な同社が、その勢いでパソコン市場への進出を本格化させた。
ファーウェイは、2016年にキーボードを着脱できる薄型・軽量の2in1スタイルの「Huawei MateBook」を発売している。この時点でパソコン市場参入を表明していたものの、 このときは機種数が1機種に限られていたこと、タブレットに近い2in1スタイルだったこともあり、準備段階という雰囲気が強かった。
しかし、ファーウェイ・ジャパンのバイスプレジデントである呉波(ゴ・ハ)氏によれば、初代MateBookの販売は順調で、パソコン市場への本格参入に向け手応えを感じたとのことだ。そこで、2017年7月4日、日本市場に向けて新たに2機種のパソコンを投入することを発表した。
1つは、MateBookの後継となる2in1スタイルの「Huawei MateBook E」だ。6.9mmの薄型・軽量といった特徴は維持しつつ、CPU性能が向上した。また、前回は別売りだったキーボードカバーが同梱された。
もう1つは、新機軸となるノートパソコン「Huawei MateBook X」だ。こちらは13インチのディスプレーを備えながら、薄さ12.5mmを実現するウルトラスリムノートだ。狭額縁設計によりA4用紙より小さいサイズを実現している。