技術的なことや専門的なことを専門外の人に分かりやすく説明する、商品やサービスの技術的な特徴を専門外の人にプレゼンテーションする、上司の承認を得られるように企画書や稟議書について解説する――。こうしたシーンに直面したとき、あなたはどのように説明やプレゼンテーションをしますか。

 システムの企画や開発、営業といった「仕事」のシーンで求められる説明やプレゼンテーションのポイントは、相手にスッとこちらの真意が伝わることです。資料を派手に作ったり説明時の身振り手振りを工夫しても、情報が相手に伝わらなければ意味がありません。詳しく説明しようとして、細かな話に時間をかけるのも逆効果です。相手がイライラしてくると、こちらの話が耳に入らなくなります。

 では、どうすればよいのでしょうか。少しだけ工夫するだけでも、要点を絞って話したり、相手が理解しやすいシナリオを作ることができます。今回の週末スペシャルでは、日経BP社の人気セミナー「プレゼン&説明力養成講座」の講師を務める吉岡英幸ナレッジサイン代表取締役グローバルファシリテーターが、プレゼン&説明力のポイントをQ&A形式で紹介します。

 では、最初の質問です。

<相談>要点を絞ってコンパクトに話せない

 「君の説明は要領を得ない。結局、何を伝えたいのか」と、上司からよく注意されます。誤解がないようにしっかりと伝えようとしている結果、ついつい話が長くなってしまいます。自分は話し方が上手な方ではありません。そういう私でも、要点を絞って上手に説明するポイントはあるでしょうか。

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