スマホで自在に操れる電動式のスケートボード(スケボー)、人間の言葉を理解して行動する2万9800円の犬型ロボット――。ソフトバンクが新趣向のIoT(Internet of Things)機器を多数発表した。これらは、同社が運営するIoT製品の開発・販売支援サイト「+Style」で取り扱い、近日中にはソフトバンク表参道などの旗艦店でも展示する。近未来を感じさせる注目機器をひと足先に体験した。

10度の斜面でもグイグイ登る! 電動式スケボー

 まず目を引いたのが、スマホで操れる電動式のスケートボード「E-GO2」(イーゴーツー)だ。開発したのは、香港で創業した中国のYuneecというメーカー。同社は、今年2月に横浜で開催したカメラ機器の展示会「CP+2016」でドローン「TYPOON」シリーズを展示したことからも分かる通り、ドローンが本業だ。2015年に米インテルが出資したことで話題にもなった。

 E-GO2は本体にバッテリーとモーターを搭載しており、最高時速20kmでの走行が可能な本格派。人を乗せた状態で10度の斜面を登っていけるほどのパワーを備えるという。フル充電すれば30kmもの距離が走行でき、発電を利用して減速する回生ブレーキも搭載する。操作は付属のワイヤレスリモコンのほか、専用アプリを導入したスマホでも可能とのこと。

 今回はクラウドファンディングの募集となり、7月下旬に詳細が掲載される予定。価格は未定。日本においては、電動機能を働かせると公道を走行できない点に注意が必要だが、若年層には注目のアイテムとなりそうだ。

Yuneecの電動式スケートボード「E-GO2」。見た目は一般的なスケートボードと変わりないが、Bluetooth経由でスマホと連携できるのが特徴
Yuneecの電動式スケートボード「E-GO2」。見た目は一般的なスケートボードと変わりないが、Bluetooth経由でスマホと連携できるのが特徴
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底面にバッテリーや制御回路を内蔵する
底面にバッテリーや制御回路を内蔵する
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後輪が駆動する仕組み。制御回路からケーブルが伸びているのが分かる
後輪が駆動する仕組み。制御回路からケーブルが伸びているのが分かる
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Bluetoothリモコンが付属する。上部のレバーで前進や後退が操作できる
Bluetoothリモコンが付属する。上部のレバーで前進や後退が操作できる
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側面のスイッチで動きの速さを制限できる
側面のスイッチで動きの速さを制限できる
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日本の公道では使えないので注意が必要だが、イベントや娯楽施設などで活躍しそうだ
日本の公道では使えないので注意が必要だが、イベントや娯楽施設などで活躍しそうだ
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