低価格・小容量から使い放題まで、さまざまな料金プランがそろっている「格安SIM」。どれを選ぶべきかで悩んでいるユーザーも多いはずだ。そこで今回は、格安SIMを選ぶ上でのポイントを解説しつつ、おすすめのプランを紹介したい。

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音声通話対応から「使い放題」までさまざま

 大手携帯電話会社よりも安い料金でデータ通信が利用できる「格安SIM」。格安SIMとは、「仮想移動体通信事業者(MVNO)」と呼ばれる通信会社が、大手携帯電話会社の設備を借り受けてモバイル通信サービスを提供しているものだ。通信会社が限定されていない「SIMフリー端末」や、NTTドコモあるいはauの中古端末などと組み合わせて使うことができる。

 格安SIMは、BIGLOBEやSo-netといったインターネットプロバイダーをはじめ、インターネット通販大手の楽天や、家電量販店のビックカメラなど、数多くの企業が通信会社となって提供している。同じ通信会社が提供する格安SIMでも、料金プランによって毎月利用できる高速データ通信の容量が違ったり、使い放題だったり、料金を下げる代わりに通信速度が遅く制限されていたりと、実にさまざまなタイプが用意されている。

 また、数年前までは、電話の発着信ができない「データ通信専用SIMカード」が主流だったが、ここ最近は電話が使える「音声通話対応SIMカード」を取り扱う通信会社が増えてきた。音声通話対応SIMカードでは番号を変えずに通信会社を乗り換える「携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)」制度が利用できるため、大手携帯電話会社で使っていた番号を失うことなく格安SIMに乗り換えやすくなってきたわけだ。

 大手よりも安くてシンプルな料金プランが魅力的な格安SIMだが、提供する通信会社が増えてくると、どのSIMを選べばいいのか迷ってしまう。そこで、自分の目的に合った格安SIMを見つけ出す上でのポイントをおさらいしてみようと思う。なお、日経トレンディネットでは、主要各社の格安SIMを月額料金や月間データ容量から絞り込んで比較できる「格安スマホ・格安SIMかんたん比較ツール」を公開している。本記事と併せて活用してほしい。