PM2.5の問題が一向に改善されない中国では、個人用のPM2.5チェッカーが続々と登場している。筆者はパソコン用マウスのような外観の「空気盒子」という製品を購入したので、中国各地でPM2.5濃度を計測してみた。

PM2.5チェッカー「空気盒子」を買ってみた

 PM2.5による大気汚染が最もひどくなるのは、人々が暖をとるために石炭を燃やす冬だ。また、この春には、CCTV(中国中央電視台)の元記者がPM2.5問題を訴えた動画「穹頂之下」が億単位の視聴数を記録して話題になった。

 季節は夏になり、相変わらず青空は見えないものの、峠を越した感があるのか、一部の家電量販店では、空気清浄機の売り切りセールが始まっている。ピークを過ぎると急激に熱が冷めるのは中国らしい。

 そうはっても、中国専門ITライターを名乗る筆者としては気になるところ。あまり報道されていないが、中国周辺の国々の大気汚染もかなり深刻だ。そこでPM2.5関連製品をチェックしてみたところ、ネットではさまざまなPM2.5チェッカーが販売されていた。

 それぞれがデザインや機能で差別化を図っているが、筆者が買ったのは幻響神州(imu)というメーカーの「空気盒子(i-mu airbox)」という製品。サイズは112×66×32mmで、やや大型のマウスと同程度だ。

 空気盒子は、表面と側面に穴が開いていて、そこに入ってきた空気でPM2.5の濃度を測定する仕組みだ。側面にPM2.5チェックボタンと気温・湿度チェックボタンがあり、電源を入れるとLEDライトが点灯してPM2.5濃度や温度・湿度を数値で表示してくれる。