今回は通常の深掘りレポートとは異なり、“予測と読み”で構成したスペシャル記事をお届けしたい。パソコンの値下がりが近づいていると思っているのだ。僕としては、それなりの自信があるのだが、確実な裏付けがあるわけではないので、読み物として楽しんでいただけると幸いだ。
いよいよWindows 10のリリースが近づいてきた。「この夏」と言われているので、おそらく8月には登場するだろう。7月後半という説も有力だ。そして、Windows 10の登場と同時にパソコンの価格に大きな変化が訪れるというのが今回のテーマだ。
Windowsパソコンの登場以来、パソコンメーカーはマイクロソフトからWindowsを購入してインストールしていた。ユーザーは、その代金込みでパソコンを購入してきたわけだ。Macの場合はOSのメーカーでもあるアップルがハードも販売しているので、OSの価格が含まれるか否かの判断がしづらいのだが……。
その仕組みが大きく崩れ始める原因となったのが、グーグルが作ったChrome OSの登場だ。無料のChrome OSを搭載したパソコンは価格が安く、米国では非常に良く売れており、日本でも最近登場して話題になった。また、タブレットの世界では、無料OSのAndroidが成功を収めている。
OSの価格はWindows 8のDSP版で1万円ちょっとだ。メーカーの仕入れが仮にこの金額だとすると、例えば、8型タブレットでほぼ同じハードウエアを搭載した場合、Androidは2万円だが、Windowsは3万円になってしまう。大ざっぱな計算だが、要するに価格では勝てないわけだ。
Androidタブレットは価格で勝負。写真のYOGA Tablet 2 Proは13.3型液晶でパソコン並みの表示力だ
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