電動立ち乗り二輪車で知られる「セグウェイ」を中国のメーカーが買収した。中国でセグウェイが買いやすくなると、1970年代の自転車のように街中をセグウェイが行き交う日が来るかもしれない。
セグウェイもどきの電動自転車が普及期に!
中国では「電動独輪車」「電動両輪平衡車」と呼ばれるパーソナルトランスポーターが普及しはじめている。文字通り、前者は電動一輪車で、後者はセグウェイのような電動二輪車である。空港や展示会会場ではそれらに乗った警備員をよく見かけたものだが、最近は一般道を走る一般人の姿も目にするようになってきた。
中国で2013年に出荷された電動独輪車は計68万台だったが、翌14年には一気に増えて年間100万台を記録。ものづくり都市「深セン」ではパーソナルトランスポーターのニーズが特に高く、人気のネットショップや一部の実店舗では「月間100台のペースで売れている」という。蘇寧電器や国美電器といった家電量販店でも取り扱うようになったため、パーソナルトランスポーターは内陸部にも浸透中。また北京など北部の都市では、PM2.5をはじめとした微粒物質による大気汚染対策として、パーソナルトランスポーターでの通勤を推奨するという案も出ているほどだ。
さまざまなメーカーがリリースした結果、パーソナルトランスポーターの価格競争も起きている。特に電動独輪車は安価で、1000元(約2万円)以下で入手可能だ。なかには日本円にして1万円でおつりが来るものもあり、筆者としても購入欲をそそられている。