Adobe純正のPDF編集ソフトであるAcrobatの新バージョンが登場した。PDFの作成や編集が可能な「Adobe Acrobat DC」と、PDFの表示とフォーム入力に機能を限定した無償の「Adobe Acrobat Reader DC」をWindowsとOS X向けに提供する。前者には高機能版「Adobe Acrobat Pro DC」に加えて低価格版「Adobe Acrobat Standard DC」(Windows版のみ)も用意した。なお、製品名の「DC」はDocument Cloudを意味する。Adobe Acrobat Readerは従来「Adobe Reader」と呼んでいたものだ。
Acrobat DCには今回から、月額料金制の「サブスクリプション版」が用意され、新たなクラウドサービス「Adobe Document Cloud」とともに提供する。同社の各種アプリ群が利用できるクラウドアプリサービス「Adobe Creative Cloud」の一部としても提供される。既に「Adobe Creative Cloud」を利用している場合は、「Adobe Document Cloud」の機能をすべて利用できる。ちなみに「Adobe Creative Cloud」はWebアプリではなく、パソコンにダウンロードしてインストールしたうえで使用するため、一定期間ごとに自動で行われるライセンス認証時以外はネットに常時接続していなくても使うことができる。
Acrobat DCはサブスクリプション版のほかに、従来同様の買い切りパーケージとして「永続ライセンス版」も販売する。ただし、サブスクリプション版にあるクラウドやモバイル関連の一部機能が省かれている。また、パソコン版の新バージョンに合わせてiOS/Android向けのモバイルアプリもバーションアップした。ここでは、Windows向けのサブスクリプション版Acrobat Pro DCと、無償配布のAcrobat Reader DC、そしてiPhone向けのモバイル版アプリを使って、新機能を中心に試してみた。
分類 | PDF作成・編集 | 表示・入力 | iOS/Android向けモバイルアプリ | |
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製品名 | Acrobat Standard DC | Acrobat Pro DC | Acrobat Reader DC | Acrobat DCモバイル |
サブスクリプション版 | 1380円/月(年間契約)~ | 1580円/月(年間契約)~ | 無償 | 無償 |
パッケージ版(通常版) | 3万4800円 | 5万4800円 | ||
パッケージ版(アップグレード) | 1万8200円 | 2万4200円 |