夏の発売に向けて開発が進むWindows 10だが、4月末にプレビュー版の新しいビルド、Build 10074が公開された。UIやアプリに改良が加えられるなど、様々な部分でブラッシュアップが着々と進んでいるのだが、注目は3月末のビルドから加わった新しいWebブラウザ、「Microsoft Edge」(以下Edge)だ。これまで「Project Spartan」(コード名)と呼ばれていたものだが、現在Windowsに搭載されているInternet Explorer(以下IE)とは何が違うのか、今後Windowsの標準ブラウザーになるEdgeの新機能について解説しよう。

シンプルな操作画面のEdge

 EdgeはIEとは違うレンダリングエンジンを搭載している。つまりIEとは全く別のWebブラウザーとして開発が進んでいるのだ。ネットサービスが全盛の現在、ユーザーがもっとも使うソフトはWebブラウザーであることは間違いない。ちなみにWindows 10にはIEも引き続き搭載されるが、これは企業など従来のIEとの互換性を重視するユーザー向けで、あくまでEdgeが標準ブラウザーとなる予定だ。

 Edgeを起動してWebサイトを表示させてみると、まず見た目がシンプルなWebブラウザーという印象を持つはずだ。Windows 8/8.1では、タッチ操作向けにシンプルな見た目のWindowsアプリ版IEが用意されていたが、それに似ている。

「Project Spartan」を起動させたところ。シンプルで全画面表示でも使いやすそうな操作性で、Windows 8/8.1のWindowsアプリ版IEに似ている
「Project Spartan」を起動させたところ。シンプルで全画面表示でも使いやすそうな操作性で、Windows 8/8.1のWindowsアプリ版IEに似ている
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もちろんタブを使って複数のWebサイトを開いて使うことができる
もちろんタブを使って複数のWebサイトを開いて使うことができる
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