今回は、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaにドローンの売れ筋を聞いた。ひとくくりにドローンといっても、個人で買えるものだけでも数千円から数十万円の製品まで幅広くある。急成長中のカテゴリーということもあり、量販店内でも価格帯で売り場が分散しているのが現状だ。同店のホビーコーナーを担当する宮里章弘氏は「ざっとですが、2万円以下の入門機的なドローンはホビーコーナーに多く並んでいると思います。DJIの『Phantom』シリーズのような数万円する本格的なモデルは、GoProなどと組み合わて使う人が多いので、カメラコーナーに置かれていますね。あとは、アプリで操作するタイプはスマホのアクセサリーコーナーにも並んでいます」と語る。

 それぞれのコーナーで集計が異なるため、今回紹介するのはホビーコーナーで売られている入門向きドローンの売れ筋とした。宮里氏は以下の5モデルを挙げた。

●入門向けドローンの売れ筋ランキング
同率1位 クアトロックス 京商 4150円(税込み/ポイント10%)
2.4GHz帯の電波で操作する超小型のマルチコプター。6軸ジャイロを搭載し、最大10台の同時飛行に対応する。専用コントローラーが付属し、本体サイズはW66×D72×H24mmとなる。
同率1位 ローリングスパイダー Parrot 1万1210円(税込み/ポイント10%)
Bluetoothアダプターと30万画素カメラを内蔵した6軸ジャイロ搭載機で、iOSやAndroid端末にアプリを入れて操作する。サイズはW140×D140mmで、重量は55g。走行用のタイヤも付属する。
3位 プラズマサンダー 童友社 1万2620円(税込み/ポイント10%)
6軸ジャイロを搭載した屋外向けの中型モデル。別売りのカメラを取り付けると空撮が可能になる。サイズはW330×D330×H90mm。付属のコントローラーと2.4GHz帯で通信する。
4位 ウルトラマサンダー 童友社 1万6980円(税込み/ポイント10%)
プラズマサンダーの大型モデルで、サイズはW590×D590mmとなる。こちらも6軸ジャイロを搭載し、2.4GHz帯の付属コントローラーで操作する。別売りカメラによる空撮に対応。
5位 スパイダーII 童友社 6210円(税込み/ポイント10%)
コンパクトな6軸ジャイロ搭載マルチコプター。上昇下降を右レバーで操作する「モード1」と、左レバーでする「モード2」の2種類がある。サイズはW133×D133×H31mmとなる。2.4GHz対応。

 ラジコンの老舗メーカーによるドローンが上位に並ぶなか、スマホで操作できるParrotの「ローリングスパイダー」が同率1位に立つ構図となっていた。「ドローンという名称はここ数年で急速に広まりましたが、その以前からラジコンヘリの亜種みたいな扱いでマルチコプターは店頭に並んでいました。その頃からのメーカーの製品が安定して売れていますが、Parrotのように従来からすれば異質なヒットモデルが目立つようにもなっていますね」という。モデルごとの人気の理由は、次のページから追っていこう。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 6階にあるホビーコーナー。ラジコンが多く並ぶ棚に入門向けドローンも多数置かれている
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 6階にあるホビーコーナー。ラジコンが多く並ぶ棚に入門向けドローンも多数置かれている
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※掲載している価格とポイントは、2015年4月15日11:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。