ゴールデンウィーク(GW)まであと少し、皆さんはどんな予定を立てていますか。GWを迎えるにあたって、システム開発・運用に携わるマネジャー/リーダーが注意すべきことが一つあります。部下やチームメンバーの「心」のケアです。

 仕事の内容や職場環境などが大きく変わる4月は、「心」の問題は顕在化しにくいものです。「心機一転、がんばろう」と前向きな気持ちになっている時期であり、チームメンバーも緊張している状態が続いるためです。ところが、GWが明けると状況は変わります。プツンと緊張の糸が切れ、モチベーション低下による問題(ミスの続発、生産性低下、心の病の発症など)が続出するのです。

 モチベーションには必ず波があります。人によって波のタイミングは異なり、その波を起こす要因も違います。こうしたことを理解した上で、部下やチームメンバーのモチベーションをマネジメントすることが、GW前後のマネジャー/リーダーに求められます。

 そこで今回の週末スペシャルでは、GW前後にマネジャー/リーダーが心がけたい「モチベーションマネジメント」のポイントを、読者の皆様からの相談とそれに対する回答という形でご紹介します。指南役は日経BP社の人気セミナー『モチベーションマネジメント集中講座』の講師を務める野本明日香 氏(JTBモチベーションズ コンサルタント)です。では、最初の相談を見てみましょう。


相談:注意するとふてくされる部下、どう指導する?

 この春からメンバーに加わった若手部下の指導方法で悩んでいます。自身過剰なのかプライドが高いせいなのか、少し注意するだけでふてくされ、“やる気”を失ってしまうのです。最初はそれでも気にせず指導していたのですが、仕事の品質にも影響しはじめたので指導方法を変える必要があると思っています。部下の“やる気”を下げずに指導するポイントはありますか?