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iPhone 7もSIMロック解除できる

 2015年5月に始まった大手携帯電話会社の「SIMロック解除」義務化から、間もなく2年。2016年9月に発売を開始したiPhoneの最新モデル「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」も、2017年3月以降、基本的には購入から6カ月が経過した端末から順次SIMロックが解除できるようになっている。

 SIMロック解除は、今使っている端末のままで、いま契約している大手キャリア以外の好きな通信会社と契約できるのがメリットだ。特に、ソフトバンクのiPhoneユーザーが、NTTドコモのネットワークを使う通信会社が大半を占める「格安SIM」に乗り換えて通信料金を節約するにはSIMロックの解除が必須となっている。

 しかし、格安SIMに乗り換えれば、本当に通信費用が安くなるのだろうか。

 大手携帯電話会社で端末を購入する場合、24回の分割払いが一般的だ。端末代金の支払い中は料金プランの割引を受けられるので、スマホ端末の実質負担額は本来の価格よりも大幅に安い。

 だが、別の通信会社に乗り換えると、この割引が受けられなくなる。端末代金を6カ月分支払った時点でSIMロックを解除して通信会社を乗り換えてしまうと、本来受けられるはずだった残り18カ月分の割引を手放すことになるのだ。SIMロックを解除してからすぐに格安SIMへ乗り換えると、かえってコストが掛かってしまうのではないだろうか?

 そこで、ソフトバンク版iPhone 7/7 Plusを例に、iPhone 7/7 PlusのSIMロックを解除してすぐに格安SIMへ乗り換える場合と、大手キャリアで2年間使い続けた場合についてコストを試算した。どちらがお得なのかをチェックしてみたい。