日本全国に展開するビジネスホテルチェーン「東横INN」(東横イン)が、ドイツ・フランクフルトに進出した。欧州では初の出店になり、今後はフランス・マルセイユにも出店を予定しているという(写真1)。
筆者は3月の「CeBIT 2017」取材のため、フランクフルトからドイツに入国。オープン2日後の2017年3月16日に実際に泊まることができたので、その体験をレポートする。
中央駅南側に立地、フロントは日本語もOK
「東横INNフランクフルト中央駅前」は、名前の通りフランクフルト中央駅の南口から徒歩3分程度の場所に位置している。フランクフルトは空港から中央駅まで電車で15分弱と非常に近い。スムーズに入国できれば着陸から1時間後にはホテルの部屋に入れることも珍しくない。
空港からの近さでいえば空港敷地内のホテルに勝るものはないが、東横インではシングルの部屋が59ユーロ(税込)からと、リーズナブルな料金で泊まれるのが特徴だ。フランクフルトの観光の中心部からは離れているものの、欧州各地への鉄道網が整備されているフランクフルト中央駅に近いことも、荷物が多い場合などは特に魅力的だと感じた(写真2)。
海外で気になる治安についてはどうだろうか。実はフランクフルト中央駅は、ドイツの中ではやや治安の良くない場所として知られている。だが、それは中央駅正面から伸びる歓楽街のことであり、東横インがオープンした駅南側は比較的落ち着いたエリアになっている。
ホテルに到着して最初に気になったのは、「日本語が通じるかどうか」という点だ。フロントで筆者を担当したスタッフは英語での対応だったが、カウンター内には日本語を話すスタッフも複数いた(写真3)。東横インによれば、日本語でのチェックインや各種問い合わせは可能だが、日本語で応対できないスタッフもいるとのこと。日本語を話せないスタッフだけがフロントにいることもあり得るという。