格安SIMをはじめ、さまざまな通信会社のSIMを自由に使える「SIMフリースマホ」が売れている。2〜3万円台で買えるコストパフォーマンスの良さが人気の理由だ。
 ではSIMフリースマホはどう選べばいいのか。日経トレンディネットではさまざまな方面から検証していく。

・SIMフリースマホの最新情報は? → 「格安SIMとSIMフリースマホの選びかた」へ

 毎月の通信料金が安い格安SIMとセットで使えるスマホ「SIMフリースマホ」の市場が拡大しています。

 これに合わせて中国・台湾の海外メーカー、そして、日本のベンチャーメーカーなどが多数参入し、多くの新機種が発売されています。

 しかしながら、SIMフリースマホは性能や機能、メーカーが多種多様で、スマホに詳しくないと「どういった機種を選んでよいのかわからない」という人も多いようです。

 そこで本記事では、SIMフリースマホを選ぶときのポイントや注意点を解説します。

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まずはOSと価格を見る

 現在販売されているスマホはおおまかに、OS(オペレーティングシステム)で分けられます。パソコンでいえば「WindowsかMacか」というもので、スマホではAndroidかiOS(iPhone・iPad)、最近ではこれに加えて、Windows 10 Mobileの3つから選ぶことになります。

iOSのiPhone 6s(左)とWindows 10 MobileのNuAns NEO(中央)、AndroidのNexus 6P(右)の各ホーム画面
iOSのiPhone 6s(左)とWindows 10 MobileのNuAns NEO(中央)、AndroidのNexus 6P(右)の各ホーム画面
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 SIMフリーiPhoneの場合には、新品ならiPhone 6、iPhone 6s、iPhone 6 Plus、iPhone 6s Plus、iPhone SEの5機種から選ぶことになります。価格は一番安いiPhone SEが5万2800円からと、それなりのコストがかかります。

 一方、Windows 10 MobileはまだOSがリリースされたばかりということもあり、現時点ではあまりおすすめしません。どうしても使いたいということであれば、パソコンのように液晶画面に画面を表示することでパソコン的にも利用できる「Continuum for Phone」に対応している機種を選択したいところです。

 Android搭載のスマホは、価格によって機能や性能が大きく変わってきます。例えば、単に電話やメールができればいいという人であれば、1万円台前半で買えるローエンドモデルで十分です。

 ネット閲覧が多い人は、1万円台後半から2万円台のミドルローレンジが狙い目。本体のクオリティーや高性能を求めたいという人は、2万円台後半から3万円台のミドルレンジや、4万〜7万円台のミドルハイレンジを選ぶとよいでしょう。

SIMフリースマホのクラスと価格帯
クラス 価格帯 特徴
ローエンド 1万円台前半以下 通話やネット閲覧がそれなりに使える
ミドルローレンジ 1万円台後半~
2万円台前半
通話やネット閲覧が十分使える
ミドルレンジ 2万円台後半~
3万円台
快適に使えるだけでなく、質感や機能などの付加価値がある
ミドルハイレンジ 4万円台~7万円台 高い性能やより多い機能
ハイエンド 8万円台以上 ハイスペックかつプレミアム