ユーザー視点の辛口評価で知られる戸田覚氏が、エイスースの8型タブレット「ASUS VivoTab Note 8(M80TA)」を深掘り。前回に引き続いて「ASUS VivoTab Note 8」を例に、8型Windowsタブレットの実用性を探っていく。


 Windowsタブレットは、ペンがないと操作が大変だ。まして8型というサイズでは、細かい操作は絶望的と言える。今年の秋にWindows 10が登場すると、ペンがなくてもさまざまな操作がしやすくなる可能性はあるが、個人的には当てにしていない。というのも、OSレベルでの使い勝手が向上したとしても、アプリが対応しないと話にならないからだ。

 例えば、「Evernote」にはストアアプリとして「Evernote Touch」が提供されている。確かにタッチ操作でも使いやすいのだが、機能を比較するとデスクトップ版にはかなわない。多少窮屈な思いをしても、デスクトップ版を使おうと思うのが普通だろう。そうなると、画面が極端に狭い8型タブレットではペンが必要と思うはずだ。

 8型タブレットの画面サイズは、B5用紙の半分程度だ。ノートとしては小さいのだが、メモ帳と考えれば普通だ。このくらいのサイズのメモ帳や手帳を普段から持ち歩いている人も多いだろう。付属のペン(デジタイザー)はペン先が細いので、iPadのように大きい文字を書く必要はない。メモ帳と同じ感覚で使えると考えていいだろう。

【ポイント1】 メモを取るのには向いているか
【ポイント2】 カメラ機能や拡張性はどうなのか
【ポイント3】 どんなユーザーに向くのか
付属のペンは、よくある小さなタイプだ。軸が細いので長時間使うと指が疲れてくる
付属のペンは、よくある小さなタイプだ。軸が細いので長時間使うと指が疲れてくる
[画像のクリックで拡大表示]
画面は「MetaMoji Note」。ほかのデバイスで書いたノートも表示できる
画面は「MetaMoji Note」。ほかのデバイスで書いたノートも表示できる
[画像のクリックで拡大表示]