4月からの新生活に向けて、必要な生活用品を準備している人は多いだろう。さまざまな家具や家電を用意しなければならないため、1つひとつの予算はできるだけ抑えたい…と考えるのは当然だ。そこで注目したいのが、中古ショップで売られている「未使用品」。新品と同等のコンディションのスマホやパソコンが新品の最安値よりも安く入手でき、出費を効果的に抑えられる。アキバのショップでは、2万5000円でお釣りが来る15.6型液晶搭載のノートパソコンも発見できた。

海外メーカー製のSIMフリースマホは未使用品が多い

 秋葉原や新宿、大阪の日本橋、博多などの主要都市を中心に、パソコンやスマホなどの中古品の販売や買い取りを手がける中古ショップが増えている。主力は中古品の販売や買い取りだが、「未使用品」と記載された商品が売られていることも少なくない。

中古ショップに並ぶSIMフリースマホの未使用品。1万円台からの手ごろな予算で、さまざまな機種が売られている
中古ショップに並ぶSIMフリースマホの未使用品。1万円台からの手ごろな予算で、さまざまな機種が売られている
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 未使用品とは、まったく使われていない新品の商品が中古ショップに持ち込まれて買い取られ、その状態のまま店舗で販売される商品のこと(販売にあたって箱を開封して検品や動作チェックを実施するショップもある)。中古品と違って使われた経歴はなく、中身のコンディションは基本的に新品と同等だ。それでいて、新品と比べて価格が安いのが未使用品の大きな魅力だ。

 未使用品が多く出回る商品の代表格がスマホだ。中古ショップのじゃんぱら 秋葉原本店では、店内に未使用スマホの専門コーナーを設けており、各社の未使用品を手ごろな価格で販売している。格安SIMブームを受け、1万円台~2万円台の価格で購入できる海外メーカー製SIMフリースマホの未使用品が多く並んでいた。

 SIMフリースマホの未使用品は、新品と比べておおむね1割ほど安い価格がつけられ、不人気機種だったり世代が古くなるほど新品との価格差が開く傾向がある。同店の担当者が新生活者向けのイチオシと薦めるのが、ファーウェイ・ジャパンの「P8 Lite」。価格は1万4800円と、税込みで1万5000円を切る安さだ。数々の賞を受賞したSIMフリースマホの人気モデルだが、後継モデル「P9 Lite」の登場で型落ちになったことを受けて価格が下がり、中古品並みの価格で未使用品が手に入るようになった。エイスーステック・コンピューターの「ZenFone 2」シリーズも、未使用品が1万円台で売られることが増えてきた。

未使用品が1万4800円と安いファーウェイ・ジャパンの「P8 Lite」。性能はそこそこだが、中古品ではなく新品と同等の未使用品がこの価格で入手できるのは魅力的
未使用品が1万4800円と安いファーウェイ・ジャパンの「P8 Lite」。性能はそこそこだが、中古品ではなく新品と同等の未使用品がこの価格で入手できるのは魅力的
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SIMフリースマホの先駆者的存在といえるエイスーステック・コンピューターの「ZenFone」シリーズも、ZenFone 2シリーズは1万円台で未使用品が手に入る
SIMフリースマホの先駆者的存在といえるエイスーステック・コンピューターの「ZenFone」シリーズも、ZenFone 2シリーズは1万円台で未使用品が手に入る
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